スマート農業日誌
配管の外からクランプする、切らなくても良い流量計
弊社の自動潅水制御盤に後付けしてみました
jwpの会社横に、スマート農業実証用のパイプハウス圃場があります
屋外には、気象計や百葉箱、露地用環境計測BOXであるあぐりセンスクラウドLight-Rなど設置しています。気温を客観的に取得、観測するにも色々センサや手法が必要です
パイプハウス内にも、様々な自動制御盤、弊社のスマート農業機器を設置しています
今回メーカーからデモ機を借用できたので評価することにしました。
切らなくても良い流量計のキャッチの通り、既設の配管に、外付けクランプして流量を計測できます。
切らなくても良い流量計 FD-Q32C 仕様
型式 | FD-Q32C |
対応口径 | 1″(25A) Φ28~Φ37(mm) 1-1/4″(32A) Φ37~Φ44(mm) |
対応配管材質 | 金属管・樹脂管 ※1 |
対応流体 | 液体全般 (水、油、薬品など) |
対応流体温度 | 0℃~85℃(配管表面の氷結なきこと) |
定格流量 | 1″(25A) 200L/min 1-1/4″(32A) 300L/min |
ゼロカット流量 | 5L/min (可変、初期値) |
表示方式 | 状態表示灯、出力表示灯、4桁7セグメントLEDによる2段表示 安定度(Stability)レベル表示 |
表示更新周期 | 約3回/秒 |
表示分解能 | 0.1/1 (初期値:1) (L/min) |
応答時間 | 0.5s/ 1.0s/ 2.5s/ 5.0s/ 10.0s/ 30.0s/ 60.0s |
繰り返し精度 | 0.5s:±2.0%, 1s:±1.5%, 2.5s:±1.0%, 5s:±0.5%, 10s:±0.35%, 30s:±0.2%, 60s:±0.15% (/F.S. ※4 (応答時間ごとに規定)) |
応差(ヒステリシス) | 可変 |
積算単位表示 | 1/10/100/1000/10000 (初期値:1) L |
積算データ記憶周期 | 10秒ごとにメモリに書き込み |
メモリバックアップ | EEPROM |
データ記憶期間 | 10年以上、データ書き換え可能回数:100万回以上 |
電源I/Oコネクタ | M12 4pinコネクタ |
入出力(切替可) | 出力 (ch.1/ch.2) 制御出力/パルス出力/エラー出力 切替可、初期状態:ch.1 制御出力/ch.2 無効 NPN/PNP設定切替 |
オープンコレクタ 出力 | 出力 (ch.1/ch.2) 制御出力/パルス出力/エラー出力 切替可、初期状態:ch.1 制御出力/ch.2 無効 NPN/PNP設定切替 |
アナログ出力(ch.2) | 4-20mA/0-20mA (切替可、初期状態:無効) 負荷抵抗500Ω以下 |
外部入力(ch.2) | 積算リセット入力/流量ゼロ入力/ゼロ点調整入力 切替可、初期状態:無効 |
短絡電流 | 1.5mA以下、入力時間20ms以上 |
電源 | 電源電圧DC20~30V リップル(P-P)10% 含む Class2/LPS |
消費電流 | 130mA以下(負荷電流を除く) |
保護回路 | 電源逆接保護、電源サージ保護、各出力短絡保護、各出力サージ保護 |
耐環境性 | 保護構造 IP65/IP67(IEC60529) |
使用周囲温度 | -10~+60℃ (氷結しないこと) |
使用周囲湿度 | 35%~85%RH (結露しないこと) |
耐振動 | 10~55Hz 複振幅1.5mm X,Y,Z 各方向2時間 |
耐衝撃 | 100m/s2 16msパルス X,Y,Z各方向1000回 |
材質 センサ本体 | PPS/PES/PBT/SUS303/SUS304/SUSXM7 |
センサ面 | 特殊ゴム |
取り付け金具 | SUS304/PA/POM/SUSXM7 |
質量 | 約530g (取り付け金具含む) |
jwpの自動潅水装置は、羽根式流量計 1L品を既設していますので、今回は揚程ポンプの25A配管に、後付け・クランプ止めします。
ドライバー1本で後付け設置可能です
弊社の自動潅水装置で信号を受けるにはPULSに設定します。
応答時間を0.5Sに設定します。
積算流量単位を1Lに設定します。
現状、積算流量は140Lです。
水を配管に流します。流量計が緑色に点灯し、計測します。1Lカウントアップし積算流量142Lになりました
あぐりウォーター(自動潅水盤)に、FD-Q32Cの信号ケーブルを接続しシステム化
jwpの自動潅水盤の流量パルス入力にFD-Q32Cのch1の信号(パルス)を接続し正しく稼働するか確認が必要です。
自動潅水盤は+24Vの電源を持っているので、Vdd、GND、流量パルス入力FD-Q32CがあるのでFD-Q32Cのケーブルを端子に止めれば終了です。
FD-Q32Cを用いた自動潅水制御の正常性
あぐりウォーター(自動潅水盤)でFD-Q32Cで流量カウントしたパルスをもとに、10L出して、正確に10Lかシリンジで潅水量を確認しました
揚程ポンプの吐出量から25A配管には100%流れそうです。パルスカウント後の電磁弁の閉タイミングで、少々の潅水量のズレはありそうです
具体的にはFD-Q32Cのケーブル線(茶)Vdd +24V、(青)GND、(黒1ch)をあぐりウォーターのパルス入力端子に接続します。
FD-Q32Cの標準オプションの可能性
jwpの自動かん水制御盤は、羽根式流量計1L品を標準オプション化しています。その接続ポートに、クランプオン式流量センサの信号線を接続しシステム確認します。
安価であればクランプオン式流量センサでもシステムを組むことが可能です。
既設の配管現場などでは使用する場面もあるかもしれません。
KEYENCE クランプオン式流量センサ 25A/32Aタイプ FD-Q32Cを借用して
今回、(株)KEYENCE 仙台営業所 様に大変お世話になりました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
プレス記事掲載
サイト内関連記事
記事(ライター)
2020年11月11日 株式会社 ジョイ・ワールド・パシフィック ITビジネス課 記事by Y
※記事は執筆者の個人的見解であり、当社jwpの公式見解を示すものではありません。