スマート農業日誌


 

題名: アグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)、シーBOX(センサLTEゲートウェイ)の実証試験を開始しいました

平成27年1月15日から、青森産業技術センター 農林総合研究所 施設園芸部さまの冬春トマト ビニルハウスにて、 アグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)、シーBOX(センサLTEゲートウェイ)の実証試験を開始しました。

 

実証試験の目的

BLEを利用したアグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)以外は、現在のシーシリーズでも運用・サービスしているが、 それら既存部分とBLE通信処理部分などの融合・正確性などを検証する

・BLEを利用したアグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)による、ハウスでの利用および、データ伝送の正確性や耐久性などを評価する。
・トマト養液土耕において、土壌EC・誘電率水分センサを目的とする深さに埋設し、出力値の変化から水分などをの検知して水分状況を把握し潅水制御に活かす。
・日射・温度状況等による、時間帯別の最適CO2の把握、検証
・最適な飽差以外、温度低下、CO2・湿度減少などの不具合に対するメール(アラート)の運用
・DIYセンサ・センシングとしての取扱い、メンテナンス・交換などの作業簡略化マニュアルの制作と機能性評価
・施設園芸(ビニルハウス)栽培における環境制御および品質、収量などの就農におけるビジネスモデルの創出

 

青森産業技術センター 農林総合研究所 施設園芸部の施設について

施設園芸部さまの資料から抜粋して記載しています

H型鋼ハウスにおけるフッ素フィルム(エフクリーン)のハウスで、 ハウスの大きさは間口12m、奥行24m、高さ6m、軒高2.9m(288㎡:100坪)
H型鋼ハウスにおけるフッ素フィルム(エフクリーン)の二重被覆は灯油の節減効果が高いと言われており、 フッ素フィルムの耐用年数は15年以上あると言われています。
また一重フィルム比較して雪の滑落が良いハウスです。

H型鋼ハウスでの栽培品種:冬春トマト

今回、3棟あるハウスのうちの1棟(2号ハウス)、トマト栽培のハウスで実証試験を行ないます。通常エアコンによる温湿度制御を行い 14℃以下になると温風ボイラで温度を下げないようにし、炭酸ガス発生機で500ppm程度、二酸化炭素を入れ栽培しています。

栽培期間:11月~3月

品種:CF桃太郎、冠美など

栽培:袋培地、密植栽培など

・2重被覆など耐熱性の高いハウス
・溶液土耕栽培(Drip Fertigation)システム
・温風暖房機・ヒートポンプによるハイブリット加温
・二酸化炭素の積極的な使用
実証試験の構成

当社で開発した、アグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)、シーBOX(センサLTEゲートウェイ)を今回設置し
ハウス内の3箇所で温度、湿度、シーBOXにCO2センサ端末機を接続し、炭酸ガス濃度、飽差などをセンシングし、 3G/LTEのM2Mルーターでクラウドにデータ伝送し、データベース管理します。
データは、当社および青森産業技術センター 農林総合研究所 施設園芸部でデータ共有し閲覧できるようにしています。

構成

・BLEペリフェラル温度・湿度センサ端末 : 2機
・シーBOX (BLEセントラル、センサI/F、A/D、絶縁入出力、M2M 3G/LTEルータなど内蔵)
・炭酸ガスセンサ端末 : 1機
・jpeg(静止画)カメラ : VGA
・低価格気象計取込みI/F(データテクノロジー社 SenSu-1500) ・気象観測システム取込みI/F (Davis社 Vantage Pro2)

 

仕様

・日射量の単位はMJ(メガジュール):MJ/m2
・積算日射量
・温度:最高、最低、24h平均、時間別平均
・積算温度
・湿度:最高、最低、24h平均、時間別平均
・飽差:24h平均、最高、最低、時間別平均
・炭酸ガス濃度:24h平均、24h積算、最高、最低、時間別平均
・大気圧:24h平均、24h積算、最高、最低
・低温など(飽差、炭酸ガス異常)時緊急メール(アラート)機能
・土壌温度、土壌水分、土壌EC トマト圃場での使用例

 

実証試験の構成と設置方法

当社で開発した、アグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)、シーBOX(センサLTEゲートウェイ)を今回設置し
ハウス内の3箇所で温度、湿度、シーBOXにCO2センサ端末機を接続し、炭酸ガス濃度、飽差などをセンシングし、 3G/LTEのM2Mルーターでクラウドにデータ伝送し、データベース管理します。
データは、当社および青森産業技術センター 農林総合研究所 施設園芸部でデータ共有できるようにしています。

 

アグリセンス(施設園芸用スマートセンシング端末)、シーBOX(センサLTEゲートウェイ)の設置の様子

平成27年1月15日、アグリセンス(Agri-Sense)『施設園芸用スマートセンシング端末』、シーBOX(See-Box)『センサLTEゲートウェイ』を 青森産業技術センター 農林総合研究所 施設園芸部さまの、ビニルハウス内に設置・稼動してきました。


 

 

 

文責、著作

平成27年1月15日 株式会社 ジョイ・ワールド・パシフィック ソフト開発課

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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